Claude Haiku 5.5が出た。数の多い仕事は小さなモデルに任せる
月曜の朝、週末に届いた問い合わせのメールを一通ずつ開き、急ぎのものから順に並べ替えている。中身を読むより、仕分けのほうに時間を取られている。
Anthropicが2026年10月7日に発表したClaude Haiku 5.5は、こうした数の多い短い仕事に向けた小さなモデルです。要約や分類のような繰り返しの仕事向けで、同社でこれまでで最も速いモデルだと説明しています*1。Claude.aiでは、無料のFreeプランからも選べます*5。当方が勧めたいのは、判断の要らない「仕分け」の仕事を一つ選び、今日のうちにHaiku 5.5で試すことです。
Haiku 5.5は、数をこなす仕事のために作られたモデルです
Anthropicの説明では、Haiku 5.5が得意とするのは、要約、分類、データベースへの問い合わせのような、短くて繰り返しの多い仕事です。速さを生かして、お客さま対応のチャットやブラウザの操作にも向くとしています*1。
Haikuの系統で初めて、考える深さ(effort)も選べるようになりました。費用を抑えるか、賢さを優先するかを、仕事ごとに使う側が決められます*3。
反対に、込み入ったプログラミングのような仕事は、Sonnet 5.5やOpus 5.5のほうが向くとAnthropic自身が書いています*8。上の二つの違いは、Opus 5.5とSonnet 5.5の記事で書きました。
大きな仕事を小さなモデルに回す話ではない、ということです。
10万トークンまでの依頼なら、APIの料金はHaiku 4.5より90%安い
APIで自社の仕組みにつなぐ場合の、100万トークンあたりの料金です。
| モデル | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
| Haiku 5.5(10万トークンまでの依頼) | 0.10ドル | 0.50ドル |
| Haiku 5.5(10万トークンを超える依頼) | 0.50ドル | 2.50ドル |
| Haiku 4.5 | 1.00ドル | 5.00ドル |
| Sonnet 5.5 | 2.00ドル | 10.00ドル |
Anthropicの発表をもとに当方が整理(2026年10月8日確認)*4。
平均すると、動かす費用はHaiku 4.5より約75%少なくなるとAnthropicは説明しています*2。
同じ発表で、Sonnet 5.5のキャッシュ読み取りの料金も0.20ドルから0.10ドルへ半分になりました*6。MaxとTeamの契約者には、今週から毎月のAPIクレジットが配られます。Max 5xで月100ドル、Max 20xで月200ドル、Teamは利用者全体で最大500ドルです*7。
任せるのは、一件ずつは軽いのに数が多い仕事
では、会社のどの仕事に当てるか。
会社の仕事に置き換えると、当方は次のような使い道を考えます。設備工事の会社なら、現場から届く日報を一件ずつ数行に縮め、部材の手配が要る件に印をつける。ネットショップなら、届いた問い合わせを「配送」「返品」「商品のこと」に振り分け、返事を書く順番を決める。
どちらも、一件の判断は軽く、数がまとまると手が止まる仕事です。高いモデルに回すほどではないのに、人がやると時間を食う。小さなモデルの使いどころは、そこにあると考えます。
メールや日報を入れて試すときは、お客さまの名前・住所・電話番号・メールアドレスを伏せてから入れます。振り分けや要約が合っているか、返事を送るかを決めるのは人です。
今日試すなら、Claude.aiで先週の問い合わせを仕分けてもらう
Claude.aiは、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのどのプランでも、ウェブとスマホのアプリでHaiku 5.5を選べます*5。モデルの選択をHaiku 5.5に切り替え、先週届いた問い合わせを伏せ字にしてから貼り、「急ぎ」「今週中」「返事不要」に分けてもらう。
出てきた仕分けを、自分ならどう分けたかと並べてみてください。食い違った一件を見れば、どこまで任せてよいかの境目が見えてきます。仕分けを毎日の流れに組み込むところから手伝いが要るなら、進め方と料金(AI導入サポート300,000円(税別・モニター価格))をAI導入支援のページに載せています。
来週の月曜は、届いたメールを先にHaikuに通してから開いてみる。仕分けの時間がどれだけ残るかで、任せる量を決めればいい。
- Anthropic「Introducing Claude Haiku 5.5」(発表日と向く仕事。2026年10月8日確認)
- 同上(Haiku 4.5との費用の比較。2026年10月8日確認)
- 同上(考える深さの調整。2026年10月8日確認)
- 同上(料金の表。2026年10月8日確認)
- Anthropic「Claude Haiku」(使えるプランと場所。2026年10月8日確認)
- 同上「Introducing Claude Haiku 5.5」(Sonnet 5.5のキャッシュ読み取りの値下げ。2026年10月8日確認)
- 同上「Introducing Claude Haiku 5.5」(MaxとTeamのAPIクレジット。2026年10月8日確認)
- 同上「Introducing Claude Haiku 5.5」(大きなモデルとの使い分け。2026年10月8日確認)
料金は米ドル(Anthropicの表記のまま)で、APIで使う場合のものです。モデルの性能と費用の比較についての記述は、Anthropicの説明によるものです。
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