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Gemini 3.8 Liveが出た。声で話すAIは電話と受付に使えるか

2026年9月29日|佐久SAKUワークス 青木孝太

見積の計算をしている途中で電話が鳴り、手を止めて、昨日と同じ質問に答える。

Googleが2026年9月に出したGemini 3.8 Liveは、声で話すAIです。Googleの説明では、話しながら裏で道具を使い、会話の途中で言語も切り替えます*1。発表された機能を見る限り、電話や受付の一次対応を任せる道具に近づいた、と当方は見ています。ただ、会社の電話番号につなぐには、開発か企業向けの契約が要ります。今日できるのは、Geminiアプリの音声の会話で、自社によく来る質問を試してみることです。

9月の3つの発表で、Geminiの「声」が一段進みました

Googleは9月15日にGemini 3.8 Liveと3.8 Live Extended Thinkingを出し、もっとも進んだ会話のモデルだと説明しています*1。Liveは規模と費用の効率を、Extended Thinkingは込み入った仕事を受け持つ分担です。続けて9月23日に読み上げのモデル*2、9月24日に映像の人物が話すLive Avatarを出しました*3。

発表できること使える場所
Gemini 3.8 Live・Live Extended Thinking(9月15日)話しながら裏で道具を使う。97の言語を会話の途中で切り替える一般: Search Live。Extended ThinkingはGemini Live、Gmail・Keep(Google AIの契約者)、ドキュメント(Google AI Pro・Ultraの契約者)。開発者: Gemini API・Google AI Studio。企業: Gemini Enterpriseの限定プレビュー
読み上げ 3.8 Flash TTS・Flash-Lite TTS(9月23日)文章の指示で声をつくる。100を超える言語と方言Gemini Notebook、Google Vids、Gemini API
Live Avatar(9月24日)声の会話に、口の動きと表情が合う映像の人物を付けるGemini Enterprise

Googleの発表をもとに当方が整理。提供は順次です。

話しながら裏で調べる。仕事に効くのはここです

Googleの説明では、3.8 Liveは会話を続けながら、裏で道具やAPIの呼び出しを実行します*1。「確認しますね」と受けてから予約の空きを調べる。そんな流れを、会話を止めずに進められるということです。

会話の途中で、対応する97の言語を自動で見分けて切り替えることもできるとしています*1。外国語の問い合わせを受ける宿やお店は、見ておきたい変化です。

会社で使うなら、電話と受付の一次対応、それから動画の声

声のAIが最初に役立つのは一次対応だ、と当方は考えています。宿なら、チェックインの手順や周りの案内。工務店なら、問い合わせの電話で最初に聞く、場所・建物の種類・希望の時期の聞き取り。答えの決まった質問ほど任せやすく、値段や日程を決める話は人が引き取ります。

読み上げのモデルは、動画の声に使えます。教室の案内動画や、商品の使い方を見せる動画のナレーションを、文章から読ませる使い方です。Googleは、30秒の録音から同じ声を再現できるとしています。ただし声の持ち主の同意の録音が要り、生成した音声にはAIがつくったと分かる透かし(SynthID)が入ります*2。

会社の電話につなぐのは、まだ開発の仕事です

一般向けに使えるのは、Search LiveやGemini Liveのような、Googleの画面の中での会話です。自社の電話番号や予約の仕組みにつなぐなら、Gemini APIで組むか、Gemini Enterpriseの契約が要ります。企業向けのGemini Enterpriseでも、3.8 Liveは限定プレビューの段階です*1。声で受け答えする仕組みを考えるなら、AI導入支援のページに進め方と料金(AI導入サポート300,000円(税別・モニター価格))を載せています。

今週、電話やメールでよく受ける質問を5つ書き出してみてください。お客さまの名前・住所・電話番号・メールアドレスは伏せておきます。Geminiアプリで音声の会話を開き、自社の答えを先に話して伝えてから、お客さま役になって同じ質問をしてみる。どこまで任せられて、どこから人が引き取るか。その線が、最初に決めることです。

  1. Google「Introducing Gemini 3.8 Live and 3.8 Live Extended Thinking」(2026年9月15日公開・9月17日更新。2026年9月29日確認)
  2. Google「Gemini 3.8 text-to-speech says hello」(2026年9月23日公開。2026年9月29日確認)
  3. Google「Introducing Gemini 3.8 Live with Live Avatar」(2026年9月24日公開。2026年9月29日確認)

使える場所はGoogleの発表時点のもので、提供は順次です。国やプランによって使えるようになる時期が異なることがあります。モデルの性能についての記述は、Googleの説明によるものです。

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