自社サイトに「この接続ではプライバシーが保護されません」。直すのは証明書
見積を送った相手から電話が来る。「御社のサイトを開いたら、この接続ではプライバシーが保護されません、と出ましたよ」。設計事務所でも学習塾でも、こうして人に言われて初めて知ることがあります。
自社のサイトで画面いっぱいにこの警告が出るなら、まず疑うのはサイトの側、それも鍵にあたる「証明書」です。期限が切れたか、証明書に書かれた名前とサイトの住所が食い違っているか。直すのはサーバーの契約者か制作業者で、お客さんのスマホの設定を変えてもらう話ではありません。
画面全体の警告は、「保護されていない通信」とは別物
Chromeは、サイトの証明書を使って、サイトとの間のやり取りを暗号化しています。その証明書に問題があると、ページを開く前に警告の画面で止まる。Chromeのヘルプは、このエラーがページ全体に出たときは、サイト、ネットワーク、端末のどれかに問題があると説明しています*1。
どれなのかは、開き方を変えれば見分けられます。スマホのWi-Fiを切って携帯の回線で開く。会社のパソコンでも開く。どちらでも同じ警告が出るなら、原因はサイトの側にあります。
アドレス欄の横に小さく「保護されていない通信」と出るのは、鍵がそもそも付いていないサイトです。こちらは開けはするものの、別の問題として手当てが要ります。
巡回した全国の会社サイトの5%で、証明書の警告が出ていた
当方が2026年9月に巡回した全国の会社のサイト54,201件のうち、証明書の警告が出たのは2,676件、5%でした*2。鍵がそもそも付いていないサイトは3,970件、7%。珍しい故障ではない、というのが数字から見える所です。
自社のサイトでこの警告が出るとき、原因はたいてい次の三つのどれかです。
- 証明書の期限切れ。自動で更新される設定が、サーバーの引っ越しや契約の変更で止まっている
- 名前の食い違い。「www」が付く住所と付かない住所の、片方にしか証明書がない
- ドメインを移したのに、古い証明書が残っている
警告画面の英字の記号で、原因の見当がつく
警告の画面には「NET::ERR_CERT_」で始まる記号が出ています。末尾が DATE_INVALID なら期限の問題、COMMON_NAME_INVALID なら名前の食い違い。この画面をスマホで撮っておくと、業者とのやり取りが一度で済みます。
頼む相手は、サーバーを契約している人です。自社で契約しているなら、サーバーの管理画面の「SSL」の設定を開く。制作業者に任せているなら、撮った画面を送って「証明書の期限と、wwwありとなしの両方に入っているかを見てください」と頼みます。
直ったあとは、更新の担当を決めておく
証明書は、一度直せば終わりではありません。更新が自動になっているか、誰の契約で動いているか。これが曖昧なままだと、同じことがまた起きます。
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今日、スマホのWi-Fiを切って、自社のサイトを開いてみてください。警告が出なければ、それで一つ確かめ終わりです。
- Google Chrome ヘルプ「サイトの接続が安全かどうかを確認する」(2026年9月30日確認)
- 佐久SAKUワークス 自社巡回(2026年9月14〜22日)。全国の会社のサイトが対象
- 佐久SAKUワークス ホームページ制作の料金表(記事の公開日に確認)
証明書の警告は、巡回したときに証明書の検証で誤りが出たサイトを数えました。
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